秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線沿いのランドスケープ 磯谷 達宏
秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線は、秋田県中部の角館駅(仙北市)と北部の鷹巣駅(北秋田市)とを結ぶ路線である。2012年9月に行われた国士舘大学地理学会の夏季巡検では、角館駅から乗車して、途中の阿仁合駅で下車・見学し、再び阿仁合駅から鷹巣駅に至るルートにて、地理的事象の見学を行った。今回は、当時に撮影された沿線の様子を紹介する。


2012年9月7日~9日の3日間にわたって行われた国士舘大学地理学会巡検の中日に、秋田内陸線に乗車して、沿線の様子を見学した。まずは夏祭りを見ることができた角館駅から乗車し(写真1)、途中の阿仁合駅に向かった。車窓からは所どころにて、さまざまな「田んぼアート」を見ることができた(写真2)。


秋田内陸線は、山あいの峡谷を通るルートも多いが、幅の広い谷に沿ったルートも多い。写真3は、沿線での典型的なランドスケープの一つで、幅の広い谷に広がる水田の背後に、スギの植林地などが見られる様子である。写真4は、列車交換が可能な上桧木内駅とその周辺の様子である。駅の背景の山では、やはり、鋭角な三角樹形のスギの植林地が目立つ。


今日では「マタギの里」としても知られる阿仁合の駅舎は、山小屋風である(写真5)。付近に広がっていたかつての阿仁鉱山は、中世から金・銀などの採掘で開かれた由緒ある鉱山で、近世の最盛期には日本一の銅山であった(写真6)。


阿仁合駅から再び内陸線で、鷹巣駅へと向かった。写真7は、角館行の急行列車である。阿仁合駅で列車交換が行われ(写真8)、巡検の一行は鷹巣行の普通列車に乗車した。


阿仁合駅から鷹巣駅に向かう沿線でも、いくつかの田んぼアートを見ることができた(写真9)。写真10は、終点の鷹巣駅。ここからは、JR奥羽本線への乗り換えが可能である。
写真1~10:2012年9月8日,磯谷達宏 撮影