ウガンダ西部 桐越 仁美
「アフリカの真珠(The Pearl of Africa)」とは、イギリスのウィンストン・チャーチル元首相がウガンダの緑豊かで美しい自然を称賛して名付けた愛称です。「真珠」と言われるのも納得で、連なる丘や山と、それを覆う緑が印象的です。ウガンダは東アフリカの内陸部に位置する国で、南スーダンやケニア、コンゴ民主共和国、ルワンダ、タンザニアと接しています。今回紹介するウガンダ西部は、コンゴ民主共和国やルワンダと近い地域にあたります。アフリカ大地溝帯の西側(西リフト・バレー)に位置しており、急峻な山が連なっている地域もあります。ウガンダの首都カンパラより南西に約70〜80km離れたカヤブエという場所には、最も有名な赤道通過地点があり、観光客で賑わっています。そこを通過してしばらく行くと、マサカの町に到着します。ここがタンザニアへ続く道とルワンダへ続く道の分岐になります。ここから南下するとタンザニア、南西のルワンダ方面に進むとアンコーレという民族が暮らすエリアが広がります。ウガンダの国民食としてよく知られるのがマトーケ(食用バナナ)です。アンコーレの人びとが暮らすエリアでは、見渡す限りのバナナ畑が広がります。丘陵の斜面地に広がるバナナ畑は圧巻です。また、国民食だけあって、道行く自転車や車にバナナの房が乗せられているのが日常風景です。さらにルワンダに近づくと、カバレという町があります。ここまでくると、西リフト・バレーの高い山々が見え始めます。ここに暮らすのはチガの人々です。あまりに傾斜が急なので、斜面につくられた畑は段々畑になっており、家々も斜面に張り付くように点在しています。農村で話を聞いたところ、酔っぱらって帰った時に、うっかり斜面の下まで転げ落ちて怪我をしたという村人もいるのだとか。









(2016年8月 桐越仁美 撮影)