津軽半島と十三湖
本州の最北端にある半島といえば,10月に載せた下北半島だが北端というと津軽半島の龍飛崎をイメージする人が多いかもしれない.歌謡曲や青函トンネルで話題に上がるのは津軽半島の方が多いからだろうか.
画像1には,この竜飛崎と南東にのびる津軽山地(画像2),その西に広がる津軽平野(画像3)というこの地域の地形の特徴が良くあらわれている.津軽平野を北上する岩木川が流れ込むのが十三湖である(画像4).十三湖の南には三十kmに及ぶ砂浜海岸があり,この存在も津軽平野の地形を特徴付けている.十三湖は汽水湖で,ヤマトシジミが採れることで有名である.地元では,「十三潟(じゅうさんがた)」とも呼ばれるそうだ.ここには鎌倉時代から室町時代にかけて,十三湊とよばれる湊があったといわれる.十三の由来は砂州上にあった集落の数からきているという.ここはかつて大津波によって集落がねこそぎ消滅したという伝承がある.「大津波で滅んだとも伝えられてきた十三湊は、最近、発掘調査が行われ、本格的な都市計画を伴った中世都市であったことも分かってきている」.近年行われた堆積物の調査では,2回の津波イベントの痕跡が見つかったというが年代は明らかになっていないようだ.
岩木川は100kmほどの流路を持つ河川である.山間部をぬけたあとに扇状地を作り,最下流部では河口付近に広い三角州からなる平野を形成している. 五所川原市付近から十三湖までの間は三角州性の沖積地が広がっている.きわめて低平なこの地域は主に水田地帯となっている.画像からも整然とした区画の水田が広がっていることがわかる.



