今月の地理写真

このページは、国士舘大学地理学教室の教員が世界各地で撮影した写真をもとに構成しています。
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Vol.28-5 2026年5月

シルクロードのオアシス都市:ウルムチ市(烏魯木齊)の景観とウイグル料理 小山 拓志

天山山脈北麓のジュンガル盆地東南縁に位置するウルムチ市(烏魯木齊)は、シルクロードの要衝として栄え、ウイグル族や漢民族をはじめとする多様な民族が暮らす、中国新疆ウイグル自治区の首府である。モンゴル語で「美しい牧場」を意味するこの都市は、「世界で最も海から遠い都市(内陸都市)」としても知られ、中央アジア最大級の都市である。 今月の地理写真では、古代シルクロードの歴史的ロマンと現代的な都市景観が融合した、エキゾチックなウルムチ市の街と、あまり馴染みのないウイグル料理を紹介する。なお、掲載写真は2000年代前半に撮影されたものであり、近年の社会情勢の変化により、現在の景観とは異なる可能性がある。

写真5 街中にはウイグル族が経営するレストランが多く、店先で串焼き羊肉(写真8)やナン(右下)を焼いている。店内で注文すると、外で焼いた料理を運んでくれる。
写真6 街中の看板やレストランのメニューには、漢字(簡体字)とウイグル語が併記されている。そのため、中国にいながらも、中国ではないような不思議な感覚に陥る。
写真7 世界で一番美味しい“ぶっかけうどん”(と私は思っている)ラグマン(拉条子/ラグメン)。羊肉や野菜など、餡の種類も豊富である。奥の緑の瓶は、新疆ビールと呼ばれる「烏蘇ビール(Wusu Beer)」である。
写真8 シシカバブという名は、ウイグル語のジク・カワープ(串焼き羊肉)に由来するとされる。ジクは串、カワープは焼いた肉を意味する。羊肉をクミン、唐辛子、塩で味付けし、炭火焼が基本である。
写真9 ポロと呼ばれるピラフの一種。羊肉とその脂肪を用い、野菜とともに炒めてから煮込み、蒸らして仕上げる日常食である。ケティクと呼ばれるヨーグルトをかけて食べることもある。また、レストランによっては生のニンニクが“ゴロン”とテーブルに置かれており、それを齧りながら食べることもある。
写真10 チュチュレと呼ばれるスープ料理。肉と玉ねぎなどの具材を生地で小さく包み、スープに入れた料理である。

 写真1~10:2005年5月 小山拓志 撮影 

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